セクシャルマイノリティーって何?当時者がもの申す!

性的指向と性自認の違いとは?

冒頭でも触れたように、

性的指向とは「どんな性別の人を好きになるか」

性自認とは「自分をどんな性別だと考えているか」

です。

何度も言いますが、「LGBT」という言葉は、その性的指向と性自認を一緒ものもとして考えてしまっています。

「LGB」のレズビアン、ゲイ、バイセクシャルは「どんな性別の人を好きになるか」を考えるので性的指向について、

「T」のトランスジェンダーは「自分がどんな性別であるか」を考えるので性自認について、

それぞれ問題にしています。

このように「LGB」と「T」はそもそも性質が違うものなのに、ひとくくりにされてしまっているせいで、しばしば同じものと勘違いされて語られることが多くあります。

例えば、私がレズビアンだということをカミングアウトすると、時々「男になりたいの?」と聞かれることがあります。

でも、私は女性が好きなだけで、男になりたいなんて思ったこともありませんし、自分が女であることに疑問や違和感を持ったこともありません。

ただ単に、女性として女性が好きなだけなんです。

私が女性を好きになる感覚は、異性愛者である一般的な女性が男性を好きになる感覚と大して変わらないのではないかと思います。

他にも例を挙げてみましょう。

私の知り合いで、体が男性で女性の体を持ちたいと思ったトランスジェンダーの人がいます。

その人は性転換をして体が女性になりましたが、恋愛対象は女性で、女性と付き合っています。

この場合、性的指向と性自認をごちゃ混ぜにして考えるのは大変危険です。

もし、一緒のものとして考えると「男でいれば女の人と結婚できるし、性転換しなくても良かったんじゃないの?」という話になりかねないからです。

私自身、セクシャルマイノリティーの当事者でありながら、このタイプの人の存在を知った当初は同じように「性転換は必要だったの?」と考えました。

それは、性的指向と性自認の区別がよくわかっていなかったからだと思います。

私はトランスジェンダーではないので、トランスジェンダーの人の気持ちも感覚もわかりませんでしたし、今でも完全に理解しているわけではないかもしれません。

なので、私が語っていいものなのかよくわかりません。

ですが、調べてみたり話を聞いてみたりすると、トランスジェンダーの人たちにとって「自分の性の在り方」とは、たぶん他の人たちよりもずっと重要だと思っているはずなんです。

トランスジェンダーの人すべてが性転換をしたいと思っているわけではないようですが、きっと例に挙げた人は女性の体を持って女性として生きたかったのだと思います。

たまたま恋愛対象が女性だっただけで・・・

性的指向と性自認とを切り離して考えないと、この解釈にはたどり着けないような気がします。

そのため、性的指向と性自認を一緒のものとして考えてしまいかねない「LGBT」という言葉は、ふさわしくないと思います。

まとめ

セクシャルマイノリティーの人たちを理解しよう、うまく関わっていこうと思うのならば、性的指向性自認とを切り離して考えなければなりません。

性的指向は恋愛対象、性自認は自分の性の在り方を言います。

セクシャルマイノリティーには、

・性的指向でマイノリティーである人

・性自認でマイノリティーな人

・性的指向、性自認の両方でマイノリティーな人

がいます。

それぞれを区別して考えることが、セクシャルマイノリティーの人たちの理解への近道ではないでしょうか。