パニック障害になってよかったと思うこと

パニック障害

こんにちは!虎丸娯丸です。

 

この記事のタイトルを見て、

「え?パニック障害にメリットなんてないよ!」

「全然わかってない!本当につらくて何もいいことなんてないのに!」

なんて思ったかもしれませんね。

 

たしかに、パニック障害ならないで過ごせるのなら、そのほうがいいと思います。

 

私もパニック障害真っ盛りの時期に、「パニック障害は人生の大きな糧である」という言葉を目にして、「ふざけるな!こっちは気が狂いそうなくらいつらいのに!」と思いました。

 

でも同時に、パニック障害を克服したあとに何が待っているのか知りたいとも思いました。

明るい未来は待っているのか知りたい、いや、「明るい未来は待っているよ」と言ってほしいと思いました。

 

なので、あえて言わせてもらうと、パニック障害を経験してよかったこともあったと今では思います。

 

こういうことを言うことについては、賛否両論あると思いますが、「乗り越えることができたからこそよかったこともあった」と思ったのは本当です。

 

ぜひ、克服できたときのいいイメージを想像して、症状をやわらげてほしいと思っています。

そのイメージを少しでも持ってもらいたいので、私がパニック障害になってよかったことについて紹介します。

 

休む時間が確保できた

パニック障害になる寸前の私はとにかく自分を追い込んで追い込んで、心に全く余裕がありませんでした。

ゆっくりする時間なんてなくて、一日中気を張り詰めている状態でした。

 

周りもゆっくり休むことを許してくれない雰囲気で、正直限界でした。

 

そんなときにパニック障害の症状が現れ始め、このままでは気が狂ってしまう、死んでしまうと思いました。

本当に苦しかったのを覚えています。

 

でも、ここで私が死んだら母が悲しむのを知っていました。

私の父が精神病で自殺した過去があるからです。

私まで死んでしまったら母はそれこそ気が狂ってしまう。

それを考えていたら、どうしても死にたくない!なんとかしなければ!と思い、周りに相談しました。

 

そこからゆっくり休むことができ、相談したことで少し心も軽くなったことを覚えています。

 

そのおかげで心にゆとりを持つことができました。

 

 

パニック障害になるということは、あなたの心や体が無理をしているということを意味しています。

無理をしている状態にいるんだよということを自覚し、周りにもわかってもらうために症状が出てくるんですね。

 

ですからその場合には、まずそのメッセージを受け止めて休むことが大切です。

 

といっても、

「仕事があるし休んだらクビになってしまうよ!」

「育児中に休むなんて親として失格だ」

「出席日数が足りなくて留年しちゃうよ!」

なんて思う人も多いと思います。

 

でも、はっきり言います。

パニック障害は病気なんです。

 

ガンや心臓病と同じ病気だと考えると、どうでしょう。

放っておくと死んでしまいますよね。

 

それと同じです。

パニック障害も放っておくと、最悪の場合死んでしまいます。

侮ってはいけない病気なんです。

 

でもパニック障害の場合は、休息をとって正しい治療を行えば回復します。

元の健康体、健康な心に戻れます。

 

 

仕事を休んでクビになる?

 

病院に行って診断書を書いてもらえば休職という選択肢もあります。

病院に行くのが嫌であれば、仕事を辞めても構わないと思います。

 

なにも会社に雇われていなくても、自分で稼ぐ方法は探せばいくらでもあります。

就職にこだわらなくてもいいんです。

 

 

育児中に休んだら親として失格?

 

親だって人間ですから具合だって悪くなって当たり前です。

パニック障害でつらそうにしながら子育てするほうが、子どもにとってストレスになるかもしれませんよ。

そんなときはパートナーや親、兄弟姉妹など、頼れる人に相談して頼って治療に専念しましょう。

あなたができるときに思いっきり愛情を注いであげれば子は幸せなんですから。

 

誰も頼るあてがないというのであれば、病院でも自治体にでも相談してみてください。

あなたはひとりではないということを覚えておいてください。

 

 

出席日数が足りなくて留年してしまう?

 

留年してしまえば、友達と離れてしまう。

最悪の場合失ってしまう。

学費が心配だ。

親に申し訳ない。

そう思っていることだと思います。

 

友達と離れても、本当の友達ならこれからも付き合っていけるはずです。

そこで途切れてしまう程度のものなら、諦めたほうが楽になれます。

 

学費の面で心配であれば、休学の手続きをすればその間の学費が免除されるか大幅に割り引きされる学校が多くあります。

一度、学校に相談してみることをオススメします。

 

留年したら親に申し訳ないなんてそんなことは考える必要はありません。

あなたは十分に頑張ってきた。

もしかしたら頑張ってきた自覚はないかもしれませんが、頑張りすぎた結果がパニック障害なのですから、何も申し訳なく思う必要はないのです。

とにかく休みましょう。

 

パニック障害でというわけではありませんが、私も大学を留年しました。

なんてことありませんでした。

留年してよかったとさえ思っています。

 

 

いいですか。

少し厳しく言ってしまったかもしれませんが、本当に休養は大切です

とにかくこれ以上無理をせず休んでください。

 

無理してみんなと同じように生きようとしなくていいんです。

あなたはあなたなんですから。

あなたのペースで進んでみましょう。

 

 

悪い考え方を変えることができた

私はどうも先読みしすぎてしまう傾向がありました。

しかも、冷静に考えてみるとありもしないような最悪な事態が起こってしまうことに心配していたこともしばしば。

 

まだパニック障害になる前からそんな考えでした。

そのような考え方でいたから、パニック障害に陥ってしまったのかもしれませんね。

 

それから、自分のことが嫌いで仕方ありませんでした。

そのため、自分自身にお金をかけてあげられませんでした。

自分のために何かご褒美となるようなこともしてあげられませんでした。

 

あれが欲しい!

でもこんな価値のない人間なんだから、そんな贅沢を言ってはいけないな。

 

あれが食べたい!

でも、別のほうが安いから、安い別のほうにしよう。

 

休みたい!

でも、頑張っていない私が休んだらダメだ。

今日は何も生み出せてないし・・・

 

誰かに相談したい!話したい!

でもこんなことを言って、こんな私のせいで相手を困らせてしまっては申し訳ないな。

 

 

これが以前の私の考え方でした。

 

どうですか?

ひどいと思いますか?

それとも共感できますか?

 

全て自分を押し殺してしまっているんですよね。

はたから見ればいい人なのかもしれませんが、当の本人はつらいですね。

 

 

こんな考え方をしているうちに、パニック障害になってしまいました。

 

症状が現れてからは、治すために考え方を治すトレーニングをしました。

(トレーニングについてはパニック障害は脳の誤認?考え方を変える最短の方法を参考にしてみてくださいね。)

 

未来を悪い方向に先読みしすぎて心配するのではなく、今を考えること。

明るい未来が自分にはあるのだと信じること。

自分には価値があるということ。

自分を好きになること。

 

こんな考え方が身に付きました。

人生が少し楽になりました。

人生が少し楽しくなりました。

 

これは決して私が本当に価値のある人間に生まれ変わったからでも、私の身の回りにいいことが降り注いできたからでもありません。

考え方一つで、状況はあまり変わらずとも大きく変化するものです。

 

パニック障害の人は特に自分に価値がないと思い込みがちですが、決してそんなことはありません。本当です。

あなたには価値があります。

あなたはただそこに存在しているだけでいいのです。

信じてください。

 

人がしないような経験ができた

貴重な体験でも死んでしまいたくなるようなつらい経験なら経験しないほうがいい、そう考えるのもまた正しいと思います。

 

でも、もう発症してしまったからには悔やんでもどうしようもありません。

治すために一歩一歩進むことが大切です。

 

それさえ乗り越えれば、人が経験したことのない貴重なエピソードを手に入れることができるんです。

これは本当にすごいことだと思いますよ。

 

 

乗り越えた私は、人の痛みは人それぞれであることを学びました。

私はパニック障害を経験する前は、一見健康そうにもかかわらず、こんなにも苦しい状況があることを知りませんでした。

 

それと同じで、人には人それぞれいろいろな苦しみがあることだと思います。

 

苦しみを訴えている人がいたら、「他の人だってつらい」「甘い」ではなく、その人の苦しみを認めるという考え方を得ました。

人に優しくなれました。

 

また、こうしてブログを書いて世の中に情報を発信することができました。

小さなことですが、人の役に立つことをすることができました。

これもまた自信に繋がっています。

 

文章を書くのが億劫でない人なら、本を書いて出すことだっていいかもしれませんよね。

講演会だって開催できるかもしれません。

 

なんて大きな話までしてしまいましたが、乗り越えることができれば、きっと未来は変わると思います。

乗り越えた後の明るい未来を想像して、一歩一歩ゆっくりと進んでいきましょう。

 

まとめ

パニック障害になって本当につらい思いをしていることかと思います。

 

なんで、こんな目に合わなきゃならないんだ・・・

というように、毎日苦しい思いをしていることかと思います。

 

でも、その経験は必ずしも悪いことばかりではありません。

それはあなたの糧となる経験になるでしょう。

 

つらい。苦しい。

そんなときは休みましょう。

休んで自分と向き合えばいい。

 

必ず明るい未来が待っているので、焦らずゆっくり、休み休み進んでいきましょう。

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